先日インターネットのニュースでひろった記事です。
国土交通省がまとめた地域間格差の意識調査で、所得や医療・福祉面を中心に「最近、格差が拡大している」と感じている人が「やや拡大」と合わせ65・7%に上ることが分かった。これに対し「縮小」と「やや縮小」は合計でわずかに3・0%で、残りは「どちらともいえない」(24・3%)などだった。 同省は調査結果を、今月中に閣議へ提出する国土交通白書に盛り込む。白書では「今後、人口減少・高齢化が地域のあり方に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」として、地域の活力向上を同省の重要な政策課題に位置付けることにしている。 地域づくりでは、これまでの拡散した市街地は上下水道など公共施設の維持管理面で非効率として、まちづくり交付金などの活用で商店、役所、病院などの立地を集約化した「コンパクトなまちづくり」を提唱。高齢者の交通手段として、コミュニティーバスなどの活用も盛り込んだ。
…確かにこれから人口減少が進んでいくなら、コンパクトなまちと活気を維持した地域づくりを今から進めていかないと、色々なサービスを全ての人が受けられるということが難しくなっていきそうですよね。
ところで松山市というところはコンパクトなまちづくりという意味で結構充実した場所のように思います。坂の上の雲ミュージアムだって、ちゃんと松山市のランドマーク松山城のお膝元に出来ました。どこの地方都市もそうかというと意外とそんなこともなく、とても行きにくいところに立派な博物館があったりすることってありますよね。報道番組の行政の無駄遣い特集なんかで見たり。歴史ある道後温泉が、市民が出かけやすい位置にあるという結構まれな環境が、現在の松山市のコンパクトに上手く計画されたまちにつながっているのでしょうか。温泉といえば秘境をイメージする人の方が多いと思いますし、私も愛媛に来るまではそうでした。
でも素敵な建物がギュッと集まった魅力的なまちって、今のところそんなに沢山は無いように思うのです。けれどこれからは違うかもしれませんよ。最近のお客様は、それぞれ皆さんこだわりを持たれていて、外観についても妥協されません。敷地や様々な条件によって制約があるなかでも、皆さんご自分が愛着のもてるデザインのおうちを一生懸命イメージされています。出来るだけお客様の思いに近づいて、的確なアドバイスが出来るよう準備と工夫をするようにしていますが、建物は本当に出来上がってしまわないと、実物を原寸で確かめることが出来ないので、本当にイメージしていただくしかなく、そこが非常に難しいのです。でも皆さんなかなかの選択眼をお持ちで、素敵なおうちが出来ていくなぁ、と嬉しく思うことが増えてきました。こんなふうに素敵な建物がギュッと詰まった魅力的なまちが出来ていったら、そのうち地域の新しい活気につながったりすることもあるんじゃないかとも思ったりします。国土交通省に計画してもらうのよりも、その町に暮らす人々のこだわりの集積で出来たまちの方が、何かもっとパワーがあるように思いませんか。
建物とまちと人の愛情あるつながりが、きっと良い地域づくりにもつながる、そういう思いで楽しく設計させていただこう、と今日も張り切っています。
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